中古マンションの市場動向<2016年2月>。成約単価(折れ線グラフ)は「都心3区」が年末にかけて落ち込んだ後、1月から2月にかけて戻した。ゼロ金利導入の影響は現時点では不明。「首都圏」「東京都」では山がなだらかに「踊り場入り」のような弧の描き方に。在庫(棒グラフ)は相変わらず上昇の一途をたどる。
次に、前回も触れたが「築年数」ごとの地域の違いを見る。地区別では城東地区がもっとも築浅物件が出回っている。その次が都心。バブル期をはさみ、都心で新築が少なかった時代が長く、歴史的に供給薄であることから「潜在的相場上昇圧力がかかりやすいエリア」といえる。
下の地区別「在庫」築年数を見ると、上の「新規登録」よりも地区間の間が空いていることがわかる。そこで比較的築年数の長いエリアである「城西」と短い「城東」を比べてみた。 「成約」、「在庫」、「新規登録」の順に年数が大。築浅のほうが売れやすいことがわかる。この差が城東地区は小さく、城西は大きい。築年数の経った物件がストックとして多いエリアはこうした傾向が続くのだろうか。築年の経った物件が売れにくいのは、それが価格なのか、そもそも選択されにくいのかは不明。データはすべて「東日本不動産流通機構」参照。