関係者内覧会では、いろいろと良くないこともあからさまにわかってしまう。建築物は、完成してしまうと大半はどうにも変えることができないため、指摘をしても仕方がないことが多い。だから、それがひどい場合は関係者が皆、無口になってしまう。「どうでしたか?」と聞いて、ひどかった、とはさすがに誰もいわない。でも、その代りに「全員、無口になってしまいました」と返ってくる。
住むに問題があるというわけでもないので、好みの問題だろうといわれればそれまでである。ただ、良い物件、優れたインテリアを手掛ける人たちから聞くフレーズなだけに、興味関心を持ってもう一歩突っ込んでみたくなる。「例えば、それはどういうところが不満なのですか」と。
無口になった体験をもとに、記事を書いた。もちろん、どの現場かは伏せている。好みの問題だろうと一蹴して頂くもよし、そういう見方もあるのかと思って頂くもよし。
【当該記事】