「マンションのホームページ」と聞いて、まず思い浮かべるのは新築分譲のHP。デベロッパーの作ったサイトである。これは売るのが目的だから、完売したら閉じてしまう。コンテンツ構成は、物件によって企業によって異なるが、大体は以下のとおり。
- コンセプト
- ロケーション
- ランドスケープ
- 構造とセキュリティ
- 設備と仕様
- 間取り(プラン)
- モデルルーム(写真)
- 物件概要
- 問い合わせ(資料請求、見学予約)
9を除いて、管理組合に継承すればいいのになあというものばかり(もちろん買った人目線)。なかでも、3と4は経年では大きく変らないし、2や5も10年程度は中古流通時に役立つはず。1と7もイメージ向上に貢献するだろう。しかしそれらに増して肝心なのは、住みはじめてからのコンテンツ。逆にいえば、住まいのコンテンツは竣工から形づくられていくもの。例えばこの2つなどは必須か。
- イベントの記録(入居者懇親会、クリスマスなど季節ごとの企画など)
- 管理組合の運営(収支報告、課題共有・進捗、議事録の開示など)
これ以外に目的次第でさらなる充実化を図る。例えば、購入検討者には住民にアンケート(実際に住んでから良かったと思う点)をとってその結果を公表したり、オープンルームの情報を掲載したり。眺望写真や植栽の季節ごとのショットなどもあれば華やかになる。あまり盛り上がりすぎると敷居を高く感じてしまう人がいるかもしれないが。ホームページ次第で見学意欲が左右される時代がすぐにやってくるだろう。
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