当初、「プラウド元麻布」は坪@1,000万円の想定だった。ファンドバブルの名残である。結局@700万円で分譲。既に完売状態にある。現地は「元麻布ヒルズ」の近くで、インターナショナルスクールの裏手。元麻布らしい立地といえば元麻布らしい立地である。一転、「ザ・パークハウス元麻布」はそこからやや西、中国大使館の南側にあり、数年前に分譲した「元麻布パークハウス」にほど近い場所で北傾斜の地形。
したがって、日照上、不利になる住戸が出てきてしまう。ただし周辺は元麻布らしい閑静な環境であり、おのずと価格設定に興味を持ってみていた。結果、多くが@400万円台という驚きとも言える設定となった。
坪単価だけを見ていると、今の市況は理解しがたい。グロス思考と販売側は口を揃える。ただ、それだけでは説明しきれない現象もあって、本当のところは誰も分析仕切れていないような気もする。2億でも3億でも、いや極端な話10億円でも、買える人が納得すれば売れる。そのことは「平河町森タワーレジデンス」が実証済である。
「またとない」土地、「見たこともない」優れたプラン。両者が揃った物件が出るたびに、分譲最高値を更新し続けて欲しい。それが日本経済の成長の証しではないかと思う。