家の時間

「世界のリスク」と「住宅ローン金利」の関係

持家充足が国家優先課題だった時代、中心施策のひとつが住宅金融公庫だった。実需向けの新築マンションはそのほとんどが「公庫付」と「利用可」に分かれた。前者は通年申し込めるが、後者は決まった数度の時期にしか申し込めなかった。その時々に発表になる「金利の上下」と「スケジュール」に合わせて物件の登録期間が設定された。青田売りでは、販売スケジュールは公庫のそれに従っていたのである。

金利が下がれば「お得感」を、上がれば「先高感」を訴える。いずれにしても「住宅ローン金利」はマイホーム購入の後押しの役割を大いに果たした。

2000年前半、金融自由化で住宅ローン商品のバリエーションが増え、金利が一律でなくなった。規制緩和を推進した小泉内閣が公庫融資を事実上廃止したことで、選択肢は一気に広がった。

「変動か固定か」に意識が向きがりになり、また低利に対する慢性的な慣れもあり、返済能力の飛躍的な(あくまで時期の違いにおける相対的な)向上を実感するのは過去を知る人たちだけである。金利変動要因の複雑さは説明しにくく、本来後押しになるはずの「低金利の実利的な魅力を説かれる機会」も減ってしまったような気がする。これは借り手にとっても、売り手にとっても、市場にとってもプラスにならない。

住宅ローン金利が変動するメカニズムをわかりやすくした記事を公開。購入検討者のみならず、住宅ローンで変動金利を選択した人はぜひ一読していただきたい。

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