高級マンション

<The.唯一無二ということ>パークマンションの歴史

2014/12/15

三井不動産レジデンシャルが提供する最上級ブランド「パークマンション」。唯一無二というキャッチフレーズを常に用いてきた同シリーズには「The.唯一無二ということ」と題したコンセプトブックがある。総ページ数120。ハードカバーの立派な装丁である。「ハイラインは具体的に何が違うのか?」この手の質問に対する答えを用意したかったのではないかと推察する。例えば、駐車場比率100%を確保しているなど決まったルールを質問者は知りたいわけだが、時代に応じて変わり得るものを提示することは困難だ(現に駐車場はいま、世の中的に余り気味で「パークマンション」も以前は120%程度設けた物件もあったようだが、最新物件「パークマンション三田綱町ザ フォレスト」では100%に達しない)。だから最も説得力のあるのは「いつの時代に何を成し遂げてきたか、常に最先端を目指した」というヒストリーの解説なのである。

本書では、時代を以下の6つに分類している。
創成期:昭和43年-54年
確立期:昭和55年-63年
成熟期:平成元年-5年
進展期:平成6年-14年
超越期:平成15年-18年
新生期:平成19年-

興味深かったのは「創成期」内に記述されている江戸英雄氏のコメントである。昭和41年の年頭所感で不動産業の長期的視点をこう語った。「都市問題解決のカギは、従来とられてきた分散対策もさることながらもっと集中をもたらす社会的、経済的な要因に注目(中略)、ひとつは都市部の再開発を進め、立体化を促進し、ひとつは大都市周辺にニュータウンを建設し、両面から増大する人口を収容することが必須」だと。そして文脈は昭和44年着工の三田綱町パークマンションへと移る。

千葉県「検見川浜」駅に「パークマンション」を冠した物件がある。三井検見川浜パークマンション。地域暖房を備えた壮大な郊外プロジェクトで、駅前には同時代の財閥系大規模マンションが幾棟も立ち並んでいる。なかでもメゾネット住戸を設け、雁行型外観デザインを取り入れている「パークマンション」は他と一線を画す。高度経済成長期を迎えた時代、パークマンションは都心高層と郊外大規模を主軸として集合住宅を展開しようとした軌跡が見て取れる。いつどこで「パークマンション」は高級路線に切り替わったのか。ハイグレードの変遷にも関心は向くが、マンションという住居様式をどのような方法で拡充しようとしていたかも知りたいものだ。そこに三井不動産の独自性があらわれている気がする。

パークマンション三田綱町ザ フォレスト

「パークマンション」コンセプトブック

「パークマンション」コンセプトブック

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