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【上級者向け】理想のタワーを求める人、必見!

2014/11/04

今から書くことは、「生まれて初めてマンションを見学しはじめます」という人にとってはなんのことだがさっぱりわからないと思う。ただ、ここに書かれてあることがわかるようになれば、建物(居住性)の見立てにおいて、「買ってから後悔する」可能性は間違いなく低くなる。あえて図なしで言葉だけで解説する。

対象物件は「グランミッドタワーズ大宮」である。

約2haの土地に30階のツインタワー、総戸数941戸の大規模マンションだ。共用施設が豊富。エントランスが特徴的で、公開空地ではなく、敷地の外周に塀を巡らせている。壁一枚を隔てて繁華街だが、内側は芝生に幾種類もの木が植えた中庭と水盤が広がっている。逆側は氷川神社の参道に面している。また開発道路を整備中で将来が楽しみでもある。そして、注目ポイントが構造工法。

まず、「ダブルチューブ工法」で柱梁の大きさを抑え、可変性にも優れた建物に。基本、梁は順梁である。が、四面の中間部は「中間梁」にした。中間梁とは、室内から見て、天井部(順梁)と床部(逆梁)のそれぞれの延長上に梁を設け、どちらかが大きく閉ざされることのない構造である。つまり、ダブルチューブで柱梁がスリムになった恩恵を角住戸では順梁にすることで、目一杯バルコニーをまわし、ガラス手すりとの組み合わせで、眼下に広がる眺望を思う存分楽しめるように。そして、中住戸は、柱梁が室内に出ないようアウトフレームにし、なおかつ中間梁との組み合わせで、できるだけすっきりと、かつ明るい空間を試みたのである。

さらに、このアイデアの面白いのは、四隅の外周がせり出し、四面の中間部分の壁(正確にはバルコニーと居室)が凹んでいるという、独特のファサードを見せていること。上から見ると(おそらく)角張ったジグソーパズルのような形をしているはずだ。1000戸クラスになると往々にしてありがちなのは、ドデカイ壁が「周囲に圧迫感を与える」パターンである。しかしこのタワーは、隣との距離をたっぷりと設け、安定感のあるスタイリッシュな出で立ちである。この辺りは受け止め方に多少は個人差があるかもしれないが。

マンションの住み心地は「天井の高さ」と「柱梁の状態」によって、受ける印象が大きく異なる。また、加えて重要なことは、それらを改善しようと新しい工法が普及し始め、その「違い」が明らかになりはじめたこと。「開放感がある」と「閉塞感を覚える」では、どちらが資産的に有利か。耐震強度を保つために柱梁が太くなりがちなタワーはなおさらこうした見極め方が今後求められると思います。

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