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岡本レジデンス<世田谷区・鹿島建設>

2015/10/09

「岡本レジデンス」は鹿島建設が売主・施工、アーキサイトメビウスが設計の低層型分譲マンションである。東急田園都市線「二子玉川」駅から徒歩22分、総戸数49戸。駅からは遠いが閑静な高台の邸宅街に立つ。鹿島にはめずらしく、外観に複数の色を用いた。敷地の高低差をいかし、エントランスは階段を下ってロビーに入り、駐車場の出入口は反対の低い道路側に設けている。

外壁とうってかわって、内側は白一色で統一されている。竹を配したパティオ、大きなガラスの内廊下はシンプルでありながら、じつに上質な空間に仕上がっている。壁に埋めたサッシ框、塗装された壁、床から天井いっぱいまで設けた窓。どこを見ても風景を切り取った作品がならんでいるようだ。床の両サイドには磨いた真っ白の天然石を。その間に同じく白い柔らかめのカーペットを敷いている。メンテナンスが容易ではないだろうが、それを差し引いてもこのしつらえはオーナーにとって誇らしい空間になるだろう。

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専有部はさらに落ち着きのあるしつらえ。壁式構造の利点である柱梁のない居室に、ダウンライトや空調設備、そして窓を、限りなくシンメトリーにレイアウトした。言い表しようのない静寂感で満たされている。大きな三人がけの「マラルンガ」がおさまり良く置かれてあった。水周りや玄関の建具がまたいい。なかでも、カウンターに用いた無垢の石は上質感を醸し出す重要なパーツになっている。模様の粗いいかにも天然石であるかのような天板ではなく、淡いトーンの控えめな存在感が良かった。装飾を極力排除した建具のデザインも素晴らしかった。

マイナス面を上げるとすると、低層住宅街だけに眺望がないことだ。目の前は屋敷で、せっかくの大きなリビングの開口部を開放して過ごすには少しプライバシーが気になるか。しかし、その程度である。洗練された高級住宅のお手本のような空間であった。

岡本レジデンス

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