「三菱地所」と一致するもの

「ザ・パークハウス追浜」の事前反響 - 住宅探訪記

「ザ・パークハウス追浜」プロジェクト説明会のプログラム

昨日「ザ・パークハウス追浜」プロジェクト説明会がマスコミ向けに開かれた。場所は追浜駅近くの同販売センターである。主催者「三菱地所レジデンス」の出席者は、瀬川取締役副社長、原執行役員(横浜事業部担当)をはじめ、開発ならびに販売担当者の計8名。挨拶の後、開発経緯や物件の特徴など、約30分強説明があった。続いて、シアター、模型、モデルルーム見学をし、再度はじめの会場に戻って質疑応答を交わす。販売センターでのプログラムが終了した後、希望者はタクシーで現地に向かった。このマンションは山を削り、道を作って建物を建てているため、単独で現地を見ることが現時点ではできないためである。

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「追浜」駅徒歩圏に1,000戸超のマンション供給が...

「ザ・パークハウス追浜」は標高80mの山を削って開発する。敷地総面積は8.8ha。相当な大きさである。完成予定総戸数は709戸。これも、場所がら相当なボリュームだ。しかも、現在販売中の道路をはさんで隣接する「ルネ追浜」とあわせると1,000戸を超える規模である。したがって、地元の需要だけではお互い完売までにかなりの時間を要すると思われ、広域探客策がおのずと重要になる。そこで問題は、遠くからも関心をひく魅力があるかどうかだ。

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現地からの見晴らし

プレゼンテーションのなかで再三強調してたのが、「標高59m」の高さ。超高層建築物の分類に入る高さ60mとほぼ同じであることから、タワーマンションの目線と同等だとの解説があった。「金沢八景」駅から「追浜」駅を通る国道16号線は標高10m以下であることから、最寄駅から現地まで50m以上を登るアプローチとなる。エレベーターが設置されるため、昇り降りの心配は軽減される。建設が進む現場に向かったが、長い上り坂のうえは、たしかに眺望がひらけた。ランドマークタワーや海がみえる。坂の下からは想像できない景色が広がっていた。

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地盤と構造

この山は一部を削り、埋立地用に運搬されていったそうだ。敷地の一部分は谷地であったところをうめ、盛土を施す部分があり、建物の基礎は直接基礎と30m程度の杭基礎との併用である。直接基礎の支持層は地下2mというから、良好な地盤だ。下の写真は基礎杭の鉄筋。空が大きいために、杭の大きさが小さくみえるが、経は人間の背丈ほどもある。

余談になるが、地盤関連の情報を。三菱地所レジデンスの販売センターでは、液状化予測マップやハザードマップをすべての現場で閲覧できるようにしている。液状化予測マップは、自治体が発行するものだが、確実な資料ではないため、説明が簡単ではないと思われるが置かないわけにはいかないのだろう。これは重要事項説明にもうたわれないので、みるほうも勘違いしないようにしなければならない。

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市外からの問い合わせが7割

「ザ・パークハウス追浜」は今週末から事前案内会(予約制)がはじまる。昨日の時点で135件の予約が入っているそうだ。同じく反響の総数は700件。意外だったのは市外からの問い合わせが7割もあること。HPには72㎡台が2,400万円台~となっていた。この価格の魅力が広域反響につながっているそうだ。またタワーマンションと同等の眺望も関心を高めているのではないかということだった。

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上のパースは、新しく作られる道路からエレベーターを見上げたもの。道路は擁壁と共にほぼ完成していたが、実物はもっと開放感のある道である。青田の大規模マンションは、完成するまでスケール感が伝わりにくいところが難点だ。下の画像は、共用施設の集まるガラス張りのフロアを描いた。北斜面をいかした眺めの良いコミュニティスペースをアピールしている。

今後、郊外マンションに求められること

郊外における高齢化、過疎化が今後ますます注視されるであろうなか、「自然の山を削り、その土で埋め立てをする」と聞くと世の中全体のバランスを欠いていないかという声が聞こえてきそうである。人口が増えていくならまだしも、新しい分譲マンションはどこまで必要なのかということだ。が、この物件などはよく見ると、坪単価@130万円前後ながら二重床二重天井である。ペアガラスももちろん完備されており、首都圏はもとより全国レベルで見てもこの価格帯のなかでは品質が高い。また、今般の開発により、隣接する小学校の通学路の安全確保、県営住宅の住民の利便性向上に貢献するとのことである。

今後マンションデベロップメントは、地域によっては、計画通り販売をすすめることで需要の確かさを証明していかなければならないだろう。また、分譲する過程では、その開発が地域にどう貢献するのか、新築ならではの性能の高さを丁寧にホームページなどでわかりやすく説明することがのぞまれる。販売センターのシアターなどもそんな視点で活用できそうだ。

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三菱地所は、大型マンションの完成にともない「まちびらき」イベント開催の報告をリリースした。郊外型のマンション2棟で700名が参加したということである。規模を活かして、2年間は外部組織にこうした事務局を発注しておくのが昨今の流れである。そもそも大規模なコミュニティとなる大型マンションではあるが、最初のきっかけ作りを開発者が請け負うということである。

リリースのなかには、興味深いものがあった。参加者のコメントである。「今度小学生になるので友達ができればいい」「新しい仲間ができるのを楽しみにしている」といった、ほとんど同じようなものだが、いかに「新しい友達」を、子も親も楽しみにしているかがわかる。集合住宅ならではの強みである。

オイコスノモス、オイコスロゴス - 住宅探訪記

「生活散歩」から「ザ・パークハウス」になった三菱地所レジデンスの会報誌。昨日最新号が届いた。特集記事のなかに、「オイコスノモス オイコスロゴス」というタイトルの新コーナーがあった。第1回のテーマは節電である。読んでみると非常に簡単なことが書かれてあって、要するに電力はためておくことができないから、ピーク時にいかに使わないようにするかが大事なんだという。つまり、昼の1時から3時がポイントなのである。節電そのものは良いことで、いつやっても構わないが、電力危機をことをさしていうなら、夜や休日の節電は関係がない。

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三菱地所レジデンスからニューズレターが届いた。これは既に公開している情報であるが、マスコミなどに口コミのような形でお知らせするというものだろう。サブタイトルには「震災で見直されたコミュニティ形成」とある。たしかに首都圏の液状化した地域のマンションなどは棟としての対応が不可欠だったようで、組織的に活動できたかどうかは日頃のご近所付き合いや管理組合の結束力が大きく左右したと思われる。

対象に取り上げられた「ザ・パークハウス市が尾」は総戸数288戸で、入居が始まってしばらくは、プログラムをつくって早期にコミュニティができるようサポートをするというものである。この取り組み自体は珍しいものではない。今週末から第1期がスタートするようだ。

三菱地所レジデンスのチェックアイズには、シリーズ共通で取り組んでいる災害時のための設備の仕様などがある。東京建物は防災リュックの取り組みをリリースしていた。各社のPRの視点はそれぞれで企業の色というものがまれにあらわれる。

超大規模マンションのコミュニティサポート例

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台湾最大の不動産会社「信義房屋仲介公司」は、2009年に日本法人「信義房屋不動産株式会社」を設立。在アジアの中華系医師や企業オーナー、日系企業に勤務する会社員などに、投資やセカンドハウス需要、日本に留学する家族の居住用などのニーズに対応してきた。2010年3月~2011年3月の1年間で仲介件数70件、約67.5憶円の実績がある。

そのうち三菱地所グループの分譲マンションは、7件約12.5憶円にのぼる。販売価格が4,600万円~34,600万円、坪単価520万円。都心部のマンションが多い。また信義房屋不動産は、台湾で「日本不動産購入セミナー」を定期開催し、三菱地所レジデンスの物件の品質に対する顧客評価も高いという。

このたび業務提携の第一弾として、「ザ・パークハウス新宿タワー」「ザ・パークハウス愛宕虎ノ門」「ザ・パークハウスアーバンス御茶ノ水」の販売強化を図る。

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1988年春、バブル初期に竣工した低層マンションである。総戸数は25戸。施工は鹿島建設。
三菱地所が設計、分譲した。専有面積は全戸100㎡以上である。
呑川の桜並木に面し、接道部と間をとって生垣を配すなど景観に寄与する。
いまだ世田谷地区のパークハウスを代表する1棟である。

値上がりしたのは「北向き」 - 住宅探訪記

先週末、アトラクターズラボ社から「売主別アフターサービス満足度ランキング」を公表したとのメールが来た。それによると、1位が「三井不動産レジデンシャル」で2位が「三菱地所」となったということだ。「三菱地所」は昨年5位だった。

この調査は住まいサーフィン会員などから999のサンプルを集計したもの。接客態度と問題解決の2項目をスコア化している。ちなみに三井不動産レジデンシャルは、接客態度が1位、問題解決が2位。三菱地所は接客態度が3位、問題解決が1位であった。

この調査は今年で2回目だそうだ。先日とある会合で、代表の沖さんが、マンションの価格変動をみたところ、北向きの値上がり率が圧倒的に高いという 結果が出たといっていた。全体の値付けバランスと1戸単位で流通する市場環境の違いが大きいのではないか、ということだった。これも同社独特の視点からう まれた調査結果である。

三菱地所レジデンス発足パーティ - 住宅探訪記

今日の夕方は「三菱地所レジデンス発足パーティー」に参加した。ホテルの宴会場は人でいっぱいだった。700人名の招待だそうだが、昼の部も同等の人数だったそうだ。なので延べ1400名に対するお披露目である。

八木橋社長の挨拶の後、取締役及び執行役員の紹介があった。八木橋社長のスピーチのなかで、バリューゾーンに加えて、高額マンションもこれまで以上に積極的に取り組む旨の説明があった。設立前の記者発表とはニュアンスが変わった。

三菱地所レジデンスは、ほとんどが億ションの「麻布台パークハウス」や「南青山パークハウス」を現在販売している。「広尾ガーデンフォレスト」も継続中プロジェクトである。実態に則した方針転換だ。「三菱地所レジデンス」にしかできない高級マンションを期待したい。

三菱地所レジデンス発足パーティ

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http://allabout.co.jp/r_house/gc/372690/

本日、港区麻布台にある「東京アメリカンクラブ」(以下「TAC」)のリニュアルオープンならびに「麻布台パークハウス」の竣工内覧会が記者向けに 開かれた。「TAC」リニュアルオープンの式典では、駐日米国大使のジョン・V・ルース氏が来賓代表としてスピーチをした。テープカットは、「TAC」会 長ランス・E・リー氏(左から5人目)、総支配人(同3人目)、プロジェクトに関わった企業として三菱地所(同6人目)、三菱地所設計(同7人目)、竹中 工務店(同2人目)、日建設計、ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツ(一番左)から各々代表者が登壇した。

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「TAC」は約50カ国の様々な国籍のおよそ3,300人の会員からなる社交クラブである。今回のリニュアルには10年の歳月をかけた。改築費 1.5憶ドル、床面積2万㎡。7つの食堂、屋上プール、図書館、独立した7つの客室、ボーリング場、総合宴会サービス、スカッシュ専用コートなどが用意さ れた。

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上の写真は屋上プールを撮ったもの。記者からの「どこが一番お気に入りのスペースか」の質問に、再開 発プロジェクトディレクターであるアリステア・ゴーフ氏は「どこも素晴らしいが、この建物のリビングルームのような空間『ウィンターガーデン』の居心地が 好きだ」と答えた。下の写真はその壁である。

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「麻布台パークハウス」は、「all about」の「高級マンション」で詳しくレポートする。


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セレブシングル必見、コンパクトラグジュアリーな一邸

本日「新宿フロントスクエア」の記者発表会があった。オフィス棟「新宿フロントスクエア」と住宅棟「ザ・パークハウス新宿タワー」の概要説明がなされ、オフィスフロアの内覧、マンションのモデルルームの見学をした。

本プロジェクトは、東京都施行の「東京都市計画事業北新宿地区第二種市街地再開発事業」の第1街区にあたる、約1.4haの敷地面積の再開発事業である。事業者は三菱地所グループのほかに平和不動産、キャピタランド社が参加している。

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厳しいオフィス市場の情勢下、「新宿フロントスクエア」も例外ではなく、テナント営業を「本格化するのはこれから」とするも、「9月オープン時の満 室稼働は現時点ではありえない」とした。地上35階建てで、延床面積は93,996㎡。ちなみ1,2階には店舗、3階にクリニックモールが入居する予定。

30階の眺望。かすんでいて富士山は見えなかったが、地上120~130mの眺めは素晴らしかった。

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そして、隣のマンション建設現場が見えた。施工は鹿島建設が担当である。

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マンションのモデルルームは新宿高島屋の向かいのビル内である。タクシーで移動し、シアター、模型、2つのモデルルームを見学する。

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「ザ・パークハウス新宿タワー」(三菱地所レジデンス)は丸ノ内線「西新宿」駅から6分。地上20階、総戸数298戸のタワーマンションである。共 働きを中心ターゲットに見据え、50~60㎡の2LDKを全体の半数も用意した。価格はあくまで予定だが、間取り別の予定価格帯をきいていると、㎡あたり 百万円を想定ラインにしているようだ。

共用部のポイントは、敷地の一部を庭園にする「プライベートパーク」。高さ約2mの緑の柵で取り囲んだテニスコート3面ほどの広さ(約750㎡)の居住者専用広場である。

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今月29日から会員優先の案内会を開催する予定だ。


■「ザ・パークハウス新宿タワー」公式HPを見る

門出のことば - 住宅探訪記

門出のことば
三菱地所レジデンス企業広告

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三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス」の大英断

【公式サイト】

三菱地所レジデンス

週末、珍しく新築マンションのチラシが入っていた。広げると、新聞と同じくらいの大きなものだった。広告主が三菱地所レジデンス。マンション名は「ザ・パークハウス大崎」。重厚感のある外観が一面に。都心では珍しい低層マンションである。

新ブランド「ザ・パークハウス」の、第一弾のひとつがこの「ザ・パークハウス大崎」。さきほど三菱地所の広報部から、モデルルームがオープンする旨のリリースが届いた。今週末8日(土)から、いよいよ新会社の都心物件がスタートする。

どのような出来栄えか。非常に気になるところである。


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[三菱地所レジデンス]のマンションブランド

オールアバウト「高級マンション」に、先日発表のあった新会社「三菱地所レジデンス」の経営方針を<前編>として、「パークハウス」の実績に関する記事を<後編>として、まとめた。いずれもコンテンツタイトル「高級マンション」の視点から構成されている。

「パークハウス」と「ザ・パークハウス」<前編>
「パークハウス」と「ザ・パークハウス」<後編>

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26日、来年1月に統合する「三菱地所レジデンス」の記者説明会が行われた。プレゼンテーションは三菱地所の木村社長(上の画像)と新会社の八木橋 社長である。冒頭、木村社長より統合のねらいが説明され、その後八木橋社長から三菱地所レジデンスの企業ビジョン、事業領域、事業戦略、戦略遂行のための 施策、そして新しいマンションブランドが発表された。

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新会社「三菱地所レジデンス」のマンションブランド名は『ザ・パークハウス』。「これまでの"パークハウス"に蓄積されてきた信頼や安心感をブランド価値として継承していきたい」ということであった。実際の顧客や検討者アンケートがベースにあるという。

戦略の柱は、「ボリュームゾーンを取りにいく」。これが意外だった。

時間を要するニュータウンやボリュームゾーン(3,000万~6,000万)を外れる価格帯のマンションはドメインとしない。「新しい価値探求の意味で、都心の高額マンションは取り組む」とはしたものの、あくまで主戦場ではないと決断した。

三菱地所の分譲事業は「泉パークタウン」や「パークハウス多摩川」に代表される面開発。それに「パークハウス芝白金台」や「本郷パークハウス」など港区、文京区の都心部における高級マンションのイメージが強い。

マーケットデータから顧客像を割り出してビジネスを展開するというよりも、既存にはない理想の街並みそのものを壮大なスケールで描く。あるいは、都心の好立地で一戸建て級の床面積に半歩先の高級感をハイエンドに問うてみる。そんな印象である。

三菱地所設計の確かな技術力を礎に、あるべき姿を追い求めてきた理想的なプロダクトアウトの企業体であった。異業種とのコラボレーションやいちはやく独自の性能評価開示システムを構築した時代対応力も備えていた。

三菱地所のマンションをよく知る者にとってすれば、今回の経営方針は大英断に映るに違いない。

三菱地所レジデンス(旧三菱地所含め)のマンションの評判を調べる

三菱地所レジデンス(旧藤和不動産含め)のマンションの評判を調べる

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三菱地所レジデンス発足パーティ(2011.1.24)

資産価値を高めるキーワードは、立地と"地元力"

『浅草タワー』プロジェクト発表会
「パークハウス吉祥寺OIKOS(オイコス)」の可能性について

「パークハウス」と「ザ・パークハウス」<前編>
「パークハウス」と「ザ・パークハウス」<後編>


昨日は「パークハウス吉祥寺OIKOS(オイコス)」記者内覧会だった。これは"吉祥寺エコマンション"という仮称がつけられた物件である。環境配 慮を強調したネーミングであった。総戸数9戸ながら着工時にニュースリリースしたことからも、三菱地所の力の入れ具合が伺える。

昨今、業界はエコ(ECO)一色である。太陽光パネルで共用部の電力を賄い、LED照明を付け、消費電力のわかるディスプレイを貼る。緑化、風の道、雨水の利用。節水機能、Low-eペアガラスも急速に普及しつつある。

新しいものや流行りものを取りそろえることが優等生である。そんな印象が新築マンションには付きまとう。モデルルームでは素人でもわかりやすく比べやすいものを。セールストークもその充実ぶりを語るのが効果的ということだ。

一方、エコは「過剰」を好まない。能力の高すぎる設備や仕様はもったいないという考え方である。だからこそ、エコ住宅はどこを標準とするかが難しい。いまだ試行錯誤の途中である。

何を選び、捨てるか。巷にあるエコマンションと比較するように、「パークハウス吉祥寺オイコス」の品定めをするとしたら、ちょっとした混乱状態に陥ってしまうかもしれない。

まず、エコと言いながら空調に「エアロテック」を用いていること。家全体の空気を快適にする三菱地所ホーム独自の、この全館冷暖房換気システムは 24時間365日電源を切らない(ことを推奨する)空調設備である。こまめに点けたり消したりする方が電力を消費するということなのだが、意識的にはエコ の逆をいくと言えなくもない。

タンクレストイレもディスポーザーもない。ディスポーザーが果たしてエコなのかという疑問もあろうが、「ゴミを出さない」というわかりやすさは確かにある。コストの問題が大きかったようだ。

では一体どこがエコ? となるのだが、この物件の優れているところはありきたりな設備を揃えるという、そんな単純なものではなかった。

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敷地面積は約361㎡。地型はほぼ正方形である。西側で5m前後の一方通行の道路に接する。2階建の木造住宅やアパートが立ち並ぶ街並みだが、この敷地の南隣地にもアパートが建つ。スケールや眺望に特徴を見い出しにくい条件である。

規模の小さいマンションは何かとマイナス面が目立つ。そこでまず、この建物は切妻造にすることで大きな一軒家を思わせる個性的な外観に仕立てた。単調になりがちな外断熱工法のデザイン性を補うねらいもあったのか。ランダムに配置された窓もそうだ。

このユニークな大小の窓は木製断熱サッシュ「スマートエコウィンドウ」。断熱性能以外に、光触媒効果で汚れを自然に洗う、外枠のメンテナンス(塗装)が不要、内側から金属部が見えない、など機能デザインともに優れたサッシュである。

次に、外断熱をいかして、内装は壁と天井をコンクリート打ち放しとした。床は無垢のフローリングである。水回りの壁も木が剥き出しの状態。したがっ て、ビニールクロスとそれを貼るための接着剤を一切使っていない。キッチンの天板を除けば、コンクリートと木だけでできた室内である。

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ここで、前述の空調に話を戻そう。床先行工法をいかして「床下チャンバー式空調システム」を新たに開発したのである。車でたとえるなら、5ナンバー の車体に5リッターエンジンを積んでいるような床面積と機器の関係だが、年中アイドリング程度の運転で、しかも人体に風を感じない室内はさぞかし快適だろ う。

レンジフードも設けず、システムキッチンに組み込むベンチレーションを採用。これで完全に真っ平らな壁と天井が実現。上質でスタイリッシュな躯体(=空間)が出来上がった。

設備の日進月歩を思うほど、省エネ住宅はまず外皮と窓の性能向上が優先されなければならない。工事費が割高といわれる外断熱工法をあえて9戸の物件で試みたところに、今後のエコマンションの可能性を思う。

エコと称して、顧客心理は結局のところ生活コストを下げることに関心が偏っていないか。そんな風潮が無きにしも非ず、である。10年後、本当に環境 負荷が低いと評価されるマンションはいくつあるだろう。家づくりのプロが、環境に正面から取り組み提示した応えを、果たして市場は受け止めることができる だろうか。

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三菱地所とサンウッドは、西麻布4丁目にタワーマンションを計画。敷地面積は約2960平米で、設計は三菱地所設計が担当する。

総合設計制度を活用し、24階建ての建物になる。完成は2013年度中を目指している。所在地は港区西麻布4丁目。「広尾」駅が最寄りになるが、徒歩分数や総戸数、発売時期などは一切未公表である。

三菱地所の住宅事業部門、三菱地所リアルエステートの販売代理部門、藤和不動産が間もなく統合する。「三菱地所レジデンス」の誕生はあと3か月と3 週間である。昨夜の三菱地所記者懇親会では、マンションブランド名など何か発表があるかと期待していったが、新しいニュースは何もなかった。とはいえ、個 別に関係役員の方々から今後の方針などを伺うことができてよかった。

例年、木村社長のスピーチの最後は新しいCFの発表がある。今年はこれまでと違って、20~30代の三菱地所の知名度が低いと思われる層への訴求をねらったということだった。たしかに、これまでとはずいぶん雰囲気が違っていた。

ここ数年、テレビコマーシャルの内容に関し、業界マスコミ関係者から色んな意見が社長のもとに寄せられているようで、今年も忌憚のない意見をと挨拶 をしめられた。三菱地所は10年前まで長らく企業広告というものをやっていなかったので、「言われ慣れてない」のかもしれないと思った。また外から見れ ば、特徴のある企業だけに「言い易い」のかもしれない。いずれにしても、マスコミであっても業界関係者であるからには、厳密には顧客目線ではないわけで、 果たしてどこまで参考になるのかという気がしないでもない。


三菱地所レジデンスのマンション

三菱地所レジデンスのマンション - 住宅探訪記

「生活散歩」が届いた。三菱地所の「マンションの友の会」会報誌である。同封された挨拶状は、「三菱地所レジデンスの設立」のお知らせ。この「生活散歩」も残り1号か。それとも新会社も「生活散歩」のままなのだろうか。

「三菱地所」のニュースを見る

府中で@270万円のマンションが即日完売 - 住宅探訪記

「『シティハウス府中けやき通り』 第1期販売47戸即日完売」のリリースがたったいま、流れてきた。販売価格は坪単価@270万円という。これは先日、三菱地所が即日完売を発表した「パークハウス品川中延」(@273万円)と肩を並べる値段設定である。

しかし、駅徒歩3分、史跡名勝天然記念物に指定されるケヤキ並木に接する立地と聞けば、ピンポイントの希少性がイメージできよう。どこどこ区のマンションと比べてもあまり意味はなさそうである。

歩留まりも良い。来場500組に対して、平均倍率2.5倍というから、モデルルームに来た人の2割以上が登録をした計算になる。大半の人がこの場所の良さを理解して訪れ、価格を見て十分納得しているということだ。

とはいえ、総戸数140戸。売り切るには容易でない規模である。完成は23年10月予定。今後1年かけて残り100戸弱を売ることになる。


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三菱地所レジデンス - 住宅探訪記

三菱地所レジデンス
最後の三菱地所の挨拶。来年はどうなるのだろうか。

三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス」の大英断

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