住宅ブランドの実際

マンション市況を知る

ブログ

第1期の売行きが大事な理由

分譲マンションの売主がもっとも嫌うのは、大量の完成在庫である。値下げして売れればまだよいが、価格改定が売れ残りのイメージをより濃くしてしまい、適正以下の値引きを余儀なくされる。利益も出ず、資金回収に時間がかかるそのような事態だけは避けなければならない。

したがって、プロジェクトが一番重要視するタイミングがデビューから第1期の売出しまでだ。この間、反響が多ければある程度まとまった戸数をさばくことができ、後が楽になる。少なければ、予定価格を見直すか長期戦を覚悟しなければならない。

予定価格を見直すと簡単に表現したが、物事はそう単純ではない。広告投下量を増やし、集客期間を延ばして目標数に届くよう努力するなど選択肢はいくつかあ る。着工から完成までの工事期間はどのゼネコンであってもピッチはかわらないが、販売のスケジュールが現場によってまちまちなのはこうした事情から。

たまにチラシなどで第○期○次と小分けにして売っているのを見たことがないだろうか。これも「新規分譲」を何度も使えるよう工夫した長期戦を切り抜けるための手法のひとつだ。「○○中」という多少なりとも在庫感をにじませないための苦肉の策である。

【関連記事】
中古マンション在庫「都心減少」「城東増加」
年末にかけ「億ション」市場活況に

-ブログ
-, ,