住宅ブランドの実際

マンション市況を知る

News トピックス

郊外のマンション現場で実感した二つのこと

ここ数か月、神奈川県のマンション現場を見てまわった。鎌倉、戸塚、江ノ島、川崎、新子安、藤沢。モデルルーム公開直前が3物件。第1期終了時が1、竣工現場が2。いずれも三菱地所レジデンスが売主である。あらためて思ったことが2つある。ひとつは、郊外市場は都心に比べ、長期的に困難だといわれているが、それも場所次第だということ。もうひとつは、建物の工夫を付加価値として価格に上乗せしにくい現状は業界をあまり良い方向に導かないだろうということ。

今後郊外は、新築分譲をどうするかというよりも、老齢化し過疎化した街をいかに復活させるかがテーマになることは必至だ。賃貸の空室問題は日に日に深刻化している。ただ、それはあまりに大まかで、都心はますます人が流れ込み資産性も相対的に有利だといっているのと感覚としては同じかもしれない。郊外も細分化してみる必要がある。印象的だったのは、川崎藤沢

建物は鎌倉がよかった。壁式構造で開放感をうまく演出していた。場所の印象と良くマッチしていて、さすが地所設計と思ったものだ。しかし、小規模マンションの構造やロビーを工夫したところで、絶対的な差別化が図れているわけではないようだ。建築関係やモデルルームを三桁も行ってるマニア的な顧客ならいざ知らす。高い技術の利点を価格に転嫁できない例は、液晶テレビ業界を彷彿とさせる。そこまで必要かという機能は、利益率を下げるだけ。このままではどの場所でも同じような建物が立ち並ぶ街並みになってしまう。デベロッパーはあきらめず挑戦してほしいと願うしかない。

 

【関連記事】
中古マンション在庫「都心減少」「城東増加」
年末にかけ「億ション」市場活況に

-News トピックス