News トピックス

照明のスイッチ交換にまつわるお話

照明のスイッチが壊れた。壁に埋め込まれた切り替え部分の大きな、どこにでもある普及型のやつだ。白い枠の部分(手に触れるところ)が割れたとかではなく、中の接触が悪くなったらしい。まだ10年だが、洗面所のものだけに「入と切」を頻繁に繰り返すからだろう。

これまでの経験から、アフターサービスには「どうしたらいい?」とは聞かないことにした。すぐ伺います、と返ってくるのがわかっているからだ。こんなので出張費を取られるのはばからしいし、職人さんにも申し訳ない。もっと割のいい仕事に時間をあてるべきだ。ネットで調べたら、交換作業をするにはブレーカーを落としたほうが良いとある。免許が必要だから、業者に頼まないとダメ、という書き込みも。それが事実なのかを確認しよう。また、部品がどこに売っているのかも教えてもらいたい。

「自分で直したいが…」と最初に告げ、先の2つを聞いてみた。作業は素人でも可能で、ブレーカーは該当スイッチだけを切ればよい、部品はメーカーに聞いてほしい、とのことだった。品番を確認し、メーカーに問い合わせたところ、街の電気屋さんに売っているとのこと。そして、電気屋さんに交換を頼んだほうが良いという。話が違う。

結論から言うと、ヨドバシカメラで部品を330円で購入(下の画像リンクが実物)。1日でも暗いのは不便だから、ネットではなく店舗に向かった。帰宅後、アフターのアドバイス通り、ブレーカーを一ヶ所だけ落とし、交換作業を行った。ドライバー1本で10分とかからなかった。

メーカーの意図は、街の電気屋さんに利益を落とすため、としか考えなれない。どんな些細なことでも素人は手を出さないほうがいい、そのために電気屋さんが「どの町にも」あるのだから、ということだろう。問い合わせがメーカーに入って、作業は街の電気屋さんを手配する。電気屋さんは、部品でも作業費でもどちらからも利益が取れる構造におそらくなっているのだろう。大手メーカーと膨大な個人商店の高度成長経済期に確立されたビジネスモデルだ。量販店の存在もなく、住宅市場が拡大し続ける過程ではそれが最も社会全体としては効率が良かったのかもしれない。

だが、日本はすでに成熟社会に突入している。にもかかわらず、住宅関連産業は(と、突然大きな枠組みで話してしまうが)大量生産の体制からほとんど変わっていないと感じる場面が少なくない。ハウスメーカーで建てたり、分譲住宅を買う場合などは効率が良く、品質も一定水準を保てているのだろうが、住んだ後のメンテナンスは生産性が低いと思わざるを得ない。これが、本体価格に転嫁されているとわかると消費者はどう反応するだろう。一長一短だから、どっちを取るかという議論にはならないのかもしれないが、ストック活用の段階に移行しつつあるのだから、もう少し顧客の立場にたった対応をお願いしたい。

 

-News トピックス
-, ,