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滝浴み(たきあみ)

2014/04/30

名主の滝(北区)

名主の滝(北区)

「滝浴み(たきあみ)」とは夏の暑さを和らげるため、眺めたり水遊びをする行為をいう、江戸時代の風習である。大名屋敷の庭園などに設けられた施設が多かったようだが、もとはといえば滝のできる条件、つまり凹凸の激しい土地柄かつ豊富な湧水や川があったからこそ生じ得たしきたりであろう。

現存する23区の滝では、いまだ湧き水による流水である等々力渓谷、目黒不動尊(瀧泉寺)の「独鈷の瀧」が有名である。ともに切り立った崖に埋め込まれた龍の口から湧き水が流れ出る。目黒不動尊は蘭学者青木昆陽(1698-1769年)のお墓があるでも知られ、毎年命日(10月12日)月の縁日(28日)には、サツマイモの普及に貢献した氏にちなんで「甘藷まつり」が行われる。

標高30メートリ前後の高台と水辺のある景観は、その地形的な特徴から開発を逃れあるいは貴重な遺産として引き継がれ、いまだ人々の暮らしに大なり小なりかかわりを持っているところが江戸東京の特色のひとつである。

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