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「東京R不動産とは?」 スピーク 林厚見代表

昨日は第133回日本ジャーナリスト会議研修会。今回の講師は、東京R不動産を運営するスピークの林代表にお越しいただいた。

「東京R不動産」はWEBサイトの名称である。月間PVは約350万。不動産の隠れた魅力に着目し、それをわかりやすくストレートに伝えることで、大手を含む他の不動産ポータルサイトと一線を画す。収入源は仲介手数料である。つまり、スピーク自体は不動産仲介業だ。「流通系の不動産会社は営業カルチャーが強い」(林代表)。それに対し、ありがちな物件検索軸では探しにくい、あるいは平面図では知る由もない、例えば「古くても味わいのある建物」、「借景の素晴らしい部屋」をビジュアルと短いキャッチコピーで表し、感度の高い検討者にPRする。クリエーターと呼ばれる職種の人たちをはじめ、ありきたりな空間に満足できなかった需要層へ一気に浸透した。

林代表は、成功の要因を「感性」と「テクノロジー」の2つのキーワードで説明する。ITだからこそ、ピンポイントの集合体が成立するのだという。

事業運営にも独自性が見える。組織に属することにこだわらず、やみくもに拡大することを望まず、やりたいことに集中して仲間を集い、あるいは独立したいメンバーをときに応援するといったスタイルが気持ち良いのだという。この考えは、「コンセプトとシステム」の地方展開や異業種(といっても生活・住宅・建築に関連する業態)展開に発展している。最近では「HUB TOKYO」という海外のシェアオフィスブランドとの提携も進んでいるそうだ。

「東京R不動産」の年間手数料収入は約1.5憶。専属メンバー10名、兼業4名で運営。重要なルールは、借り手(または買い手)の希望に合った物件を探す行為はしないことだ。自分たちが選んだ物件をサイト上に並べ、反響してきた読者に案内し、気に入れば契約するスタイルに徹している。「おいしい鮨は食べたいが、フェラーリに乗りたいとは思わない」「江副さんの経営するデベロッパーにいたが、資本にぐらぐらと揺らされる仕事にのめり込めなかった」。また、「100円台にまで下がったコーヒー代を300円に上げることに成功したスターバックスには学ぶべきことがあるはず」など、人生観や市場に対する着眼点をわかりやすく解説した。1時間半のなかでもっとも印象的だったのが、その言葉の使い方だった。業界にはあまりいないタイプの経営者である。

 

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