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初めて聞く、住友不動産の本音

2012/03/21

昨日の「総合マンションギャラリー」記者発表会。質疑応答の場面では、通り一遍でない中身の濃いやりとりがあったので、ここに記しておく。それは住友のマンションづくりの考え方を問われ、岡田執行役員が答えたくだりである。

質問は「震災後どんなスタンスで住まいづくりを行うのか」という、今回の会見趣旨とはおよそ違った内容であった。だが、それを流さず、おそらく想定問答などないところに岡田さんはこう言った。「住友のマンションの特長は外観とエントランスのグレードを守ること。なぜかというと、買った人が売るときに、まわりより豪華な建物にみえると目立つし近所の印象もいいから、少しは高く売れると思う。内装はリフォームでかわるが、外観はかえられない。そこが役目。買った人の資産価値を支える努力が自分たちにできることと考えている」。

永住志向の購入者が聞けば、じゃあ住み心地はどうでもいいのか、大事なのは資産だけかと返したくなるむきもあるかもしれない。しかし、この発言は普段ブランドを声高に叫ばず、グッドデザイン賞受賞などのイメージ向上にほとんど興味を示さない同社の、異例の「モノづくりに対する言及」である。少なくとも私はそう捉えた。住宅業界が多用する広告コピーを一切使わず、本質的な部分に絶対的な自信をもつ住友ならではのスタンスをじつにわかりやすく端的に言い表している。

住友不動産は、竣工完売をよしとしないと公言したり、グループで販社をもちながらも自社販売をしてみたり、その型破りな選択に驚かさせられることが多いが、常に一貫しているのは不動産の特性に基づいた商売に徹している点だ。

外観やエントランスが自慢なら、青田の段階で無理に経費をかけるよりも出来上がってからのほうが売りやすく利益もあがるし、物件力があれば販売会社に頼らないで済む。今回の総合ギャラリーも、需要が底堅いなら、売れたら壊す仰々しいモデルルームを作るより、入りやすい雰囲気の場所を構えるほうが合理的と判断したのだろう。顧客が気にするのは資産価値だから、サンプルで構わない。唯一気になるのは、不動産は地縁性の高い商品ゆえ、ターミナル駅とはいえ近場に構えないことがネックになるのではないかとなるが、平均2人を切るか切らないかの都心のマンション購入世帯を思えば、あえて地元拠点にこだわる必要もない。

しかしそれにもまして、住友のマンションの感心すべきは、内装はどうせかえるものと断言しながら、価格相応のグレードを用意できるところにある。あえてマイナス面をいうなら、外観を優先するあまり間取り効率のよくない例のあること、眺望を重んじるあまり室内環境は大丈夫なのかと思う、この2点。ただ、自らの業界で得たノウハウを、資産価値を気にする顧客にダイレクトに提供しようとする方針とそれを実行しているところは一貫していて、訴求がじつに明快である。

◆住友不動産「総合マンションギャラリー」10月29日5館オープン

住友不動産販売

 

 

 

 

 

 

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