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三菱地所リアルエステートサービスの柴垣社長が退任

2012/10/03

先週の三菱地所グループ記者懇親会で知ったのだが、三菱地所リアルエステートサービスの柴垣譲社長が退任されていた。別の関連会社にうつられたということだった。

柴垣さんに初めてお会いしたのは15年ほど前になる。ビル部門から、住宅事業部の部長職に就いた。当時の地所は、第一住宅事業部と第二住宅事業部にエリアで分かれていたのを、大規模プロジェクトをプロジェクト事業部、等価交換をパートナー事業部、それ以外の中小規模を住宅事業部の管轄と定め直し、しかもこのとき、革新的な取り組みとして、住宅事業部案件には三菱地所設計を関与させないこととしたのである。用地買収から着工までの短期化を優先したバリューチェーンの見直しだ。

都心の高級住宅街や大規模プロジェクトこそ地所の強み、と思われていたが、それは供給を伸ばしていく上では余計なイメージであった。柴垣さんは、「人の住んでいる所は、すべてマンション事業の対象になると思え」とメンバーに言いきかせた。また、同業他社との接点も積極的に築いた人である。あるとき、有楽町の料理屋でD会の話をしたら、地所のなかにその存在を知ってる人なんかいないだろ、とおっしゃっていたのを覚えている。マンション業界では、まず一定の数をこなしてこそ存在を認められると考え、またそれには業界内の人脈構築も不可欠だと認識されていた。

口数は少ないが、思ったことはそのまま返して来る方だった。築20年以上の広尾の大規模マンションがブランド化して値段が上がってると『都心に住む』の特集で取り上げたと言ったら、「ならば、今度は売りに出る人が増えて、すぐに下がるよ」といったのには驚いた。柴垣さんは、中長期的な視点でビル以外で主要分野を築くべく、パークハウスの供給量を安定的に増やし、三菱地所が分譲マンションを真剣にやるんだと社内外に知らしめた人物である。

以前、部下だった人からこんな話を聞いた。「土地を買うときにいろいろといわれることはあったが、例えそれが販売で苦戦したとしても、『だから反対したんだ』というようなことは一切言わない人だった」。発言がぶれないから、仕事がしやすい上司だったといっていた

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