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三菱地所「社長交代」

三菱地所は、現社長杉山博孝氏が取締役会長に、取締役兼執行役常務吉田淳一氏が新社長に就任する人事を発表(4月1日付)。木村会長は取締役に、株主総会後は特別顧問に就く予定。

昨夕開かれた記者会見で杉山社長は「就任して6年。新中期経営計画がスタートするタイミングで社長も交代する」と経緯を語った。「社長になった年に東日本大震災が起きた。厳しい面もあったものの、透明性を高めたいという当初の思いに対して一定の方向性を示せたのでは。ガバナンスも変革できた」。一方、「海外展開はもう少しスピード感があってもよかった」と振り返った。後任評は「大局観、物事に動じない胆力がある」。11人抜きという。

吉田新社長は、就任に先駆け5つのポイントを挙げた。

一つは、特徴の再認識。百数十年、丸の内で培ったデベマインドを今一度理解し、長期的な視点に立って真に価値ある世の中に貢献できるノウハウを変化の激しい時代にあって、先を見通し実行していくこと。守るべき信念、理念をはっきりしたい。
二つに、グローバル対応力の強化。2020年東京五輪、観光立国の今、東京の魅力を高める必要がある。三菱地所グループで世界の多様性を受け入れる対応力を付ける。
三つには、インテグリティを高める必要性。信頼は一度失うと一気に崩れる。高い識見をもって選ばれる企業になることが競争力を高めることにつながる。
四つに、コンプライアンスの徹底。昨今では長時間労働。法令順守だけではなく、世の中の変化、要請を先取りするアンテナを持つこと。
五つに、人材の有効活用。優良な不動産資産を活用するのは人。従業員がいきいきわくわくするような環境づくりをしていきたい。

「思い出に残った仕事は?」記者の質問に新社長はこう答えた。「入社して10年は住宅。広尾ガーデンヒルズや泉ニュータウンなどを担当したが、一番印象深いのが札幌の大型マンション。グリーンモール構想といって、先に空地の植栽や遊歩道を考え、残った土地に建物をという通常と逆の発想でやった。同世代のパートナー(企業)たちと語り合いながら楽しみながらやりたいことをやれた。それも任せてくれた上司のおかげ」。理想の社長像はとくにないが、「優秀な中堅若手が多いので、まかせていきたいと思っている」。

社長の打診があったのは年明け。「妻にも相談、一晩考えお受けした」。

 

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