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アイデア不足のキッチン収納

2011/08/14

主婦がモデルルームでいちばん長く居る場所はキッチンである。これはもう、ほぼ100%間違いがない。理由は簡単。いちばん不満がたまりやすいのとチェックすべきことがらが多いからだ。作業スペースは十分確保できているか。手持ちの食器は仕舞えるか。鍋や調味料は効率よくおさまるか。そんなことを考えていると、あっという間に時間が経つのだろう。待ちきれない家族は、あたりをうろうろして暇をつぶすしかない。

販売側としては、この状況は想定通り。家選びはたいてい奥さんが主導権を握っている、だから、そのキーマンが関心をもつキッチンスペースは購買意欲を高めてもらう最適な場だ。設備機器の使い方にはじまり、手入れの方法や特長を懸命にアピールする。旦那子どもはどこかにいってしまうので気が散る心配もない。ここぞとばかり営業に特化できる。

しかし残念ながら、肝心の評価は顧客層で二分される。賃貸アパートから住み替えたい若い夫婦にならシステムキッチン自体にたいそう喜んでもらえるが、50代以上になるとそんな簡単にはいかない。

どんなやりとりが現実の場面であるかは割愛するが、シニア層に指摘される代表的なひとつが収納不足。マンションはここ数年で浴室などはずいぶん広くなったものだが、キッチンは相変わらず狭いままである。一方、台所の家電やグッズは便利なものがひっきりなしに世に出る。あふれかえるモノをなんとか片付けようと、包丁入れやスパイスラックなどキッチンメーカーは何かと工夫してはいるが、とてもそんなレベルで解決は望めない。キッチン単体では工夫のしようがないほど問題の根は深いのである。ディスポーザーや食器洗い機など設備の進化に比すれば収納はさっぱり。家事のベテランはすぐ見抜く。

シンクの上の吊戸棚を外してしまうケースも一般化しつつあるが、これなどは逆行しているといえなくもない。たとえ顧客の要望とはいえ、かわりの収納スペースをどう補うか。それを解決してこそ家づくりのプロではないか。

使いやすそうな「東急三番町アパートメント」のキッチン

 

 

 

 

 

 

 

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