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「即日完売(ソッカン)」の持つ意味

2012/08/03

一昨日、「プラウド船橋」第1期573戸即日完売をこのブログで取り上げたが、この記事のPVが半日で300PVを超え、あらためて分譲マンションの売れ行きはニュースになるのだと再認識した。また意外にも、それ以上に盛り上がったのがツイッターである。ソッカンの話題にはじまり、大手デベの比較、ブランド競争、歴史や特徴まで話題は発展し、都合二日にわたってやり取りが続いた。「単体商品のヒット<驚き>」が、「企業が優良であるとの<浸透>」につながり、それをして「過去の遍歴を<知りたい欲求>」にまで誘ったことは、まさにロイヤリティ形成の過程であり、ブランディングの方程式そのものといえよう。

業界の中には、住友不動産のように即日完売を良しとしない企業もある。さらにいえば、「即日完売」という表現について、本来売るという行為は契約や引き渡しをもって用いるべきで、マンション業界のいう「申込ベースの完売」は表現としておかしい、と言葉自体を使わないデベロッパーさえある。つまり、消費者からしてみると、ヒット商品の目安になるはずのものが、じつは業界内で統一された基準や評価ではないことを知らずして捉えていることになる。

また、即日完売と一言でいっても、倍率の入り方でその持つ意味は大きく異なってくる。例えば、平均倍率2倍でも、ほとんどの部屋に登録が2件入った場合と、あるひと部屋に多数登録が偏りほとんどの部屋は1倍であるなら、前者は人気物件とみてよいが、後者は微妙で「営業力の結果、全戸に登録が入った」と考えられなくもない。が、そこまで理解している消費者はどれだけいるだろうか。

だから、業界のなかではソッカンと聞いて「単純に人気物件だとはならない」のだが、今回の一連の反応を見るにつけ、やはり「売れ行きのよさ」を示すことは重要なのだと痛感した。不動産は地縁性の強い商材なので、関心のない立地の個別の売れ行きなんかにはまったく興味がないはずだが、これだけ「すごいすごい」と話題になると「ああ、○○と付くマンションはどこでも人気なんだな」と否が応でも刷り込まれるようになるからだ。

これまで大手のマンションブランドは「好立地のシンボリックなマンション」を繰り返しアピールすることで、こんないいものをつくっていると訴えてきた。これは長寿命で資産性が重要視される分譲マンションにおいては有効な策の一つだと思われてきたが、「どの場所のどんな物件でも売れ足がはやい」と言い続けることのほうが、浸透が早いのではないかという気もしてきた。現に「プラウド」はまだ10年足らずのプロダクトブランドだが、すでに一定の市場評価を得ることに成功している。

 

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