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マンションと収納

012-002「収納」をテーマにしたコラムを書く機会が増えた。これまでは、自分の持ち物の収納スペースくらいは最低限確保すべきだ、という単純な失敗回避だけを訴えてきたが、もう少し深く考えてみる必要があるようだ。というのも、あるひとつの出来事がきっかけになっている。何十年と住んでいた家の引っ越しに立ち会って、何十年と解かれなかった荷物の多さを目の当たりにしたから。これは、普段使う衣服や食器の収納とは分けて考えるべきだろうと。

昔の家には「蔵」があって、そこには骨とう品(もしくはガラクタ)などが詰め込まれ、きっかけがないと目を触れることもなかった。その蔵にいれるようなものが、マンションのどこかにしまっておくとなると収拾がつかなくだろうということだ。「捨ててもいいんだけど、心情的に捨てられないもの」「もらいもの」「価値のありそうなもの」「思い出の品」そんなようなものだ。

売ったり、捨てたりすれば解決するのだろうが、それができたら苦労はしない。問題は、置いておくにはコストが割に合わないということ。マンション購入者は合理的な考えの持ち主が多い。都心部のマンションオーナーに、坪300万円の蔵が必要かと尋ねるとNoという答えが返ってくるのは明らか。トランクルームはひとつの解答だが、物件次第は否めない。この蔵問題を解決できれば、収納の理想像はかなり明解になるだろう。年に1度も開けないアルバムはおおかた蔵で良い。来客用の布団もそう。ウエストの入らないまだ着れるスーツももちろん蔵へ行く。どうだろう。これでデベロッパーも本気で収納内部のしつらえを考え直してくれるだろうか?

 

 

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