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「スタイルハウス下目黒」の評価

こと住宅の「仕様」に限っていえば一般的に、顧客は無知である。経験の少なさ(たいてい住宅購入は1回か2回程度であり、マンション指向者はDIYの慣習もほとんどない)、また、新製品やトレンド、品質といった重要な情報が届きにくいなどが理由としてある。そして、インテリアに対する関心が高まれば高まるほど、それがまたあだとなる。例えば昨今の新築マンションでいうならば、キッチンの天板がそうだ。

天然石が見栄え良いと普及しているが、手入れを考慮すると、マイナス面が目立つ材質である。シミや汚れが付着しやすく、落ちにくい。しかも、価格的に無理があるのだろうか、1枚もので入れている現場は少ない。キッチンの作業台スペースに継ぎ目があるとどうなるか。掃除の手間は百歩譲るとして、衛生面が気になる。売る側は承知しているはずだが、客がこれが良いと言うのだから仕方ないという。人造大理石で通してきた大手M社もこの秋から切り替えてしまった。品質と機能とデザインのバランスを見ながら、何が良いかを適切に選べる市場になるには、もう少し時間がかかりそうだ。

さて、前置きが長くなったが、昨今のリノベーションブームや自由設計の普及を見ていて、いつも思うのがこうした現状である。何をどうしたいのか、それは妥当な選択か、プロの知識や技術をいかしきれているか。

三菱地所の「スタイルハウス」シリーズは、自由設計に特化した分譲マンションである。実際は、コーポラティブハウスのように、面積や窓の位置が決められるわけではないので、間取りセレクトとの中間のような位置づけになる。10年ほど前にスタートして、それなりの実績を積んできたが、当初「地所の自由設計なら」と業界関係者の間で注目されたわりには、いまひとつ盛り上がりに物足りなさを感じる。もっと注目されてもいいと思うのは私だけだろうか。リノベーションの先駆的企業が会員だけで100室近い物件を宣伝なしに満室にしたり、新興デベがスタイルハウスと競合しそうなエリア、立地条件の案件で伸びている状況をみると、なぜ数が増えないのかがまず疑問だ。売行きが芳しくないという話を聞くでもないのに。

ドライブがかかりにくい要因は探せばいくらでもある。いずれ転売を、と考える資産価値重視の需要が増えるかなかで、個性的な内装はプラスに働かない。設計者のアドバイスに耳を傾ければよりオーソドックスな形に近づき、自由設計の魅力がそがれたというのもありがちなケース。斬新な発想を形にできるのは、プロ顔負けの知識を持ち合わせていて、限られた時間の中でそれを遂行できる人だけ。このジレンマを解消し飛躍するか?あるいは数年後も変わらずにあるのか?オーダーメイドマンションを地道に継続してきた野村不動産の松本副社長によく続けてらっしゃいますね、と聞いてみたことがある。中野のタワーでは200戸以上をオーダーメイド対応するなど依然前向きだ。「我々は顧客満足度のためにやってるから」と松本さんはいった。物件の販促的な意味合いとして突発的に取り組んだり、話題作りのためにやってきたわけではない、そこが他社と違うんだといいたかったのだろう。

スタイルハウスの設計施工は、
三菱地所ホームが請け負う

現地周辺は低層住宅街
<目黒区下目黒6丁目>

満開の林試の森公園
(2012.4撮影)

現在スタイルハウスは「スタイルハウス下目黒」を分譲中。22戸のマンションで18戸まで契約または見込客が付いている。坪単価は294万円である。マスコミにたびたび取り上げられるステーキハウス「リベラ」のそば。目黒通りに程近いが、現地は閑静な住宅街の一角である。駅からは遠く、目黒の中では目立たないエリアだが、バス便がとくに豊富で老舗有名店が周りに点在する住みやすいところである。林試しの森公園も近く、都心には稀有な緑を身近に感じて暮らすことができる。スタイルハウスとスタイルハウス下目黒については、高級マンションのなかであらためて取り上げる。12月24日にリリースする予定だ。

マイナーチェンジした地所レジの自由設計マンション

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