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「マンションエアロテック」の可能性

2017/02/10

本日、三菱地所レジデンス、メックエコライフ、三菱地所ホームは「全館空調システム【エアロテック】マンション導入のための実証実験」開始を発表。文京区にあるリノベーションマンションにて「床下エアロテック完備」空間を披露した。二重床の床下空間を活用したエアロテックは「パークハウス吉祥寺オイコス」に次いで2例目である。当該住戸は、三菱地所レジデンスリノベーション事業部が再販を目的として取得した物件。したがって一定期間実験を行った後、販売する。この「リノベマンションの改修期間を新築マンションの新技術研究開発用途として共有する」スキームはグッドデザイン賞を受賞。これまでメーカーにゆだねるしかなかったマンション設備の進化・改良をデベロッパー自らが安価に行える「<新たな試み>への新しい取り組み方」である。「住宅バリューチェーン」強化を掲げる同グループの一つの成果だ。

「エアロテック」の魅力は、低コスト、年中快適、インテリア性向上、大空間に好適、各部屋コントロールが可能等様々あるが、その最も実感する瞬間は「帰宅時」だろう。とくに真夏や真冬、しばらく留守にしていたあとに玄関を開けたとき、常時家の中が適温である「ホテルの様な快適さ」が自宅で叶うことだ。部屋の中だけでなく、洗面所、トイレ、キッチン、ウォークインクローゼットすべてがほぼ同じ温度。さらに、「引き戸と相性が良い」ことも特長のひとつ。マンションは戸建てにくらべコンパクトな空間。必要に応じてつなげ・仕切ることができる引き戸のメリットは大きいが、エアロテックはそれを容易にする。設備自体の性能と同じかそれ以上に「暮らし方にまで波及する」それが空調設備改良の注目すべき点である。

・内廊下マンションの中住戸は原則通風を望めない
・深刻なタワーマンションの西日対策は窓周りの工夫に頼られる

といった視点で見ると「都心化」「高層化」のトレンドにも合致したソリューションではないか。

そもそも日本の家は梅雨や夏の「湿気対策」が必須。度重なる大火に見舞われた江戸の街は「耐火建築」が奨励されたが、銀座でいち早く取り入れたレンガ造りはカビが原因で普及しなかったという。今日は予想以上に記者の数が多かった。市場に展開される予感がしたからなのかはわからないが、エアロテックマンションの進化は大いなる可能性を秘めていると思う。

 

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